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食べ歩きおでん日記「つれづれおでん」
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金のおでん ダイニング羽重(東京・恵比寿)

食べ歩きおでん日記「つれづれおでん」

金のおでん ダイニング羽重(東京・恵比寿)

up2007.11.19

こんにちは。おでんコラムニストの手嶋です。

「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画をご存知だろうか?
ディオという殺人鬼が「お前、いったい何人殺したんだ?」と質問された時に、こう答えた。

お前は今まで食ったパンの数を覚えているか?

うわあああああ、と思ったもんだが、ふと考えてみる。
そういえば、27歳から36歳までの10年間、ほぼ毎日のように外食をしていた。

10年、おおよそ3650日といったところか。

1人で作業のように食べたラーメン、牛丼、回転寿司なんかを抜くとして、のべで1000軒ほどは個性豊かなレストラン、メシ屋をめぐった。

1000軒・・・

いくら使ったんだ、ウレ・・・という話は横に置いておいて、話を進める。

1000軒もまわるとあれやこれやと見えてくるものがあり、最終的に行き着いた店のポイントについて。
私は3つだ。
経営側は立地をまず最初に考えるのかもしれないが、私のような人間だと、味、内装、サービスが決め手になる。

まず味で素晴らしかった店を思い返してみる。

色々あって甲乙つけがたいのだが、盛り付けでは渋谷区恵比寿の「ジョエルロブション」が素晴らしい。味ももちろん美味いわけではあるが、これはあまりにメジャーすぎるし、相応の料金をとっている。
費用対効果まで考えると、私は港区白金の「カトリーヌ」が印象深かった。10人も入れば満員の店であるが。
似たようなところでは、練馬区貫井の「よしや」なんかが双璧であろう。庶民的なフレンチというコンセプトも良かった。

次に内装である。
これも好みはあると思うが、港区麻布の「OCHA−YA 光仙」のサイケデリックな内装の中で食べる京都懐石は面白かった。面白かったんだが、最後まで悩んで港区白金の「きえんきえら」に軍配があがった。
大正時代の金物屋を改造して作られた、レトロな内装と家具。極めつけは3Fの2人しか入れない隠し部屋。

さて、サービスとなると、港区赤坂の「カナユニ」にトトメをさす。リッツ・カールトン・ホテルの「我々は顧客にサービスを提供する“特権”を有している」という奇跡的なミッションステートメントは、ずいぶんと有名になったけど、カナユニのサービスも凄い。
さりげない、お洒落、笑える、美しい、核心をつく。こうして並べると、とても食堂のサービスを形容した言葉とは思えないが、ほんとにその通り。
とくに、女性客へのサービスは尋常じゃない。
女性客全てを、店全体で口説いてるとしか思えない。さりげないんだけどね。

「カトリーヌ」のごとき味で、「きえんきえら」と遜色のない内装、その上で「カナユニ」に近いサービスが、客単価5000円程度で可能な店というものはあるのだろうか?

結論から言えば、ある。

湯気が立つおでんは七厘にかけた土鍋で食べる。
契約農家が作る冬の有機野菜や、朝に届く築地市場の鮮魚は、総料理長が選び抜いた食材。
旬の素材を味わうために、用意された4種の出汁(だし)。
体に旨味をためこむ老鶏だけで仕込んだ「金の出汁」。
丸大豆醤油の「赤の出汁」。牛すじとたまり醤油の「黒の出汁」。豆乳を使った「白の出汁」。七厘の炭が土鍋を暖めるから、ゆっくりと時間をかけてスープまで飲み干せる。


そう、私がもっとも愛するおでん屋、渋谷区代官山の「金のおでん ダイニング羽重」である。

オシャレ系おでんの草分け的存在として有名な店だ。
2年前にオープンしてから、テレビ雑誌などに何度も登場しているので、ご存知の方は多いかもしれない。

ダイニングバーのような内装ながら、驚くべきは、その本格派のおでんであろう。

金のおでん ダイニング羽重 代官山駅から歩いて5分ほどだ。
地下に入ると、壁一面にリキュールがならぶ。
ドレープたっぷりの赤いカーテンが大人の空間を醸し出している。

すでに幻に近くなった名酒である十四代を飲む。

金のダシのおでんさっそく金のダシのおでん(はんぺん、ふわふわ鶏つみれ、だいこん、ロールキャベツ)をオーダーしてみた。

金というと、肯定的に使うにも、否定的な表現としてでもあって、いずれにしろドギツイ印象があるが、羽重の「金」は、透明で輝く金色(こんじき)である。

テーブルには七厘がはこばれてきて、おでんは土鍋に入って登場する。
炭が入っているので、ゆっくり食べてもいつまでもアツアツのおでんが楽しめる上、タネが小さく切り分けられていて食べやすい。
女性同士のお客さんも多いらしいが、こうしたちょっとした配慮も、その理由かもしれない。

味の方はさっぱりした薄味で、透明なダシがキラキラと光っている。
このダシは作れる量が決まっているため、ダシがなくなればその日は店じまい。ぜひ、最後まで飲んでみて欲しい。

写真では伝わりにくいかもしれないが、なぜ「金のダシ」という名前をつけたのかがよくわかる。

「ふわふわ鶏つみれ」の柔らかさや、軟骨のコリコリした歯ごたえも楽しい。
「だいこん」には柚子胡椒をつけて食べる。味がひきしまって、酒が進む。200種類の焼酎や日本酒、カクテルなど、酒も選び放題なのが嬉しい。

赤のダシのおでん続いて、赤のおでん(餅チーズきんちゃく、だいこん、たまご、ウィンナー巻き)。
金のダシにくらべて甘みがあり、関東風おでんに近い。だいこんは金のダシよりもあまく、やわらかいダシの味がしっかりとしみこんでいる。
たっぷりとモッツァレラチーズがかかった餅きんちゃくは、油揚げのなかにまでダシがしみ込んで、チーズのコクとあわさって、新たな味覚の境地を演出してくれる。

まるごと完熟トマトとモッツァレラ次に、看板メニューの「まるごと完熟トマトとモッツァレラ」。
トマトの赤、モッツァレラチーズの黄色、大葉の緑。色のバランスもよく、美しい一皿だ。箸を入れるとトマトがくずれ、金のダシとまざっていく。
トマトの酸味が砂糖を加えた金のダシとほどよく調和して、非常に完成度の高い料理だ。

炙り仙台牛の極上トロにぎり締めにいただいたのは「炙り仙台牛の極上トロにぎり」を。さっと炙った仙台牛のうまみがシャリとよく合う。

▼金のおでん ダイニング羽重
〒150-0021
東京都渋谷区恵比寿西2-17-5 サンビレッジ代官山B1F
JR/地下鉄日比谷線「恵比寿駅」西口 徒歩6分
東急東横線「代官山駅」 徒歩6分
03-5784-1190
月〜木・祝 17:30〜24:00(L.O.22:00)
金・土・祝前 17:30〜28:30(L.O.26:30)
日 16:00〜23:00
定休日:無休

 
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